2024年01月26日 1806号

【首相官邸前でも終日行動/"沖縄ごと"ではなく日本の問題として】

 民意も自治も踏みにじる「代執行」による埋め立て強行に対し1月12日、首相官邸前でも終日抗議行動が展開された。主催は「辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会」。

 朝8時からの宣伝行動には50人が集結。出勤する公務員らにチラシを配布し、「沖縄島に人が住んでいないかのように基地を勝手につくる日本政府のやり方は許せない」と訴える。

 昼の集会には250人が参加した。辺野古ゲート前から伊波洋一参院議員が、沖縄県庁前からハンスト決行中の具志堅隆松さんがメッセージ。「きょうも平日にもかかわらず900人が怒りの抗議を続けた。私たちは決してへこたれない」(伊波議員)「沖縄を日中戦争の発火点にさせない。県民と自衛隊員の命を守るには自衛隊がミサイルを持って沖縄から出て行ってもらうのが一番。私たちは日本政府による沖縄いじめを容認しない。非暴力で抵抗する。不条理には絶対屈しない」(具志堅さん)

 夜の集会には稲嶺進・元名護市長が電話で参加し、「沖縄の民意と自治権の侵害」「差別政策の極み」と断じる。沖縄県出身の男性は「耐え難い怒りを感じている。日本全国で沖縄の怒りを受けとめ行動してほしい」、宜野湾市出身の女性は「本土でのメディア報道が圧倒的に少ない。簡単に沖縄ごと≠ニして済ませてしまう。許せない。日本が抱える問題ととらえてほしい」と求めた。

 官邸に向かって「不当な代執行を許さない」「普天間基地を閉鎖撤去しろ」とこぶしを突き上げた。

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