2024年02月02日 1807号

【なかまユニオン旗開き2024 みんなの力で争議勝利 10倍化めざし春闘へスタート】

 1月14日、なかまユニオンの旗開きが大阪市で行われ、組合員40人が参加した。

 昨年の運動を振り返るスライドショーで始まった旗開き。あいさつに立った井手窪啓一執行委員長は、冒頭に能登半島地震に触れ、毎年の関生コン支部への弾圧を許さない元旦行動が勝利するまで「新年おめでとう」は言わないという思いとともに次のように語った。

 「なかまユニオンは、1998年の結成から30周年の2028年までに組合員10倍化をめざし、あと5年のターニングポイントを迎えた。現組合員数は350名余りと地域ユニオンとしては少なくないが、業種別職種別運動を強化し10倍化につなげたい。新組合員の加入を進めるだけでなく今の組合員にとっても解雇などの問題に対応する生きるためのユニオンとして役立てるよう組合員同士の交流を深めていく。そのため昨年からなかまユニオンに新専従を置いた。専従組合員に展望を持ってやってもらうためにも長年そのままだった組合費の見直しをして財政基盤を強化し、社会的に意義のある組合にしよう」

 争議勝利報告では、研修中のパワハラで派遣先に責任を認めさせ解決金を支払わせる勝利和解を勝ち取った組合員が報告。「最初は独力で取り組み進まなかったがユニオンに入ってみんなの力で勝利することができた」。派遣先は当初「責任はない」と言っていたが、なかまユニオンも参加するおおさかユニオンネットワークによる秋の総行動から会社の態度が変わり解決に結びついた。勝利をくす玉と花束で改めて祝った。

歌 踊り 川柳大会も

 鏡開きと乾杯で歓談へ。だし巻や一口ハンバーグ、ぜんざい、棒棒鶏(バンバンジー)など手作りの料理が並び、毎年恒例の各支部・分会の出し物は若い組合員も加え歌や踊りでにぎやかに彩った。希望≠フお題での川柳大会では、話題のChatGPTを活用したり、春闘への希望もあり多様な作品が生まれた。

 争議中の神明会ラ・アケソニア分会の組合員は「『残業代未払いに公正判決を求める署名』に70代の組合員らが熱心に取り組んでいる」と報告した。また、10年前に解雇から職場復帰を果たした組合員から「いまだ続く社長の嫌がらせに負けず定年・再雇用まで働くことを目標に、今年は2か月に1回団体交渉を取り組もうとしている。気軽な気持ちでよいので広く参加をお願いしたい」とアピールがあった。

 元気とやる気の湧いてくる2024年春闘スタートにふさわしい旗開きだった。



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