2024年02月09日 1808号

【どうする東京 変えよう都政/都知事選キックオフ集会/取り戻そう “公共”の役割】

 東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に向けて市民と野党の共闘を広げようと1月24日、中野区で「どうする東京 変えよう都政!2024キックオフ」集会が開かれた。

 呼びかけ人代表の五十嵐仁(じん)さんが「能登半島地震で“公共”の役割がいかに大切か痛感した。新自由主義の自己責任論によって民営化され、人員が削減され、“公共”の役割が低下させられてきた。小池都政も例外ではない。命と健康、生活と営業を守る都政に転換しよう」とあいさつ。

 前回都知事選を候補者として闘った宇都宮健児弁護士は連帯あいさつで「東京都はオリンピック贈収賄事件を検証せず、都立病院の独立行政法人化を強行し、大量の樹木を伐採する神宮外苑の再開発、商店街を分断する道路建設を進め、PFAS(有機フッ素化合物)問題の調査にも消極的で、カジノ誘致への態度もあいまい。関東大震災朝鮮人犠牲者に追悼文を送付せず、朝鮮学校への補助金凍結を続けている」と小池都政を厳しく批判した。

 各分野で活動する団体・個人がリレートーク。北区の「赤羽自然観察公園を100年の森に育てる会」は「都の86号線道路計画は太田道灌ゆかりの寺や憩いの場所の自然を壊す。地盤沈下の恐れもあり、立ち退かされる人も。都知事を変え、都民の声が届く都政に変えよう」と訴えた。

 行動提起では今後、共通政策の策定と候補者選定を進めることが確認された。

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