2024年02月23日 1810号

【「君が代」調教NO!裁判/上告棄却でも子どもの権利条約違反は消せない】

 1月22日、最高裁に上告していた原告・松田幹雄さんに不当な上告棄却が通知された。2・11集会では、松田さんが怒りとともにさらに続く闘いの決意を表明した。

 「君が代」不起立で処分されたのが2015年5月。7月に人事委員会に提訴し、以降、大阪地裁、大阪高裁、最高裁と訴えてきました。

 昨年10月の上告後、“「君が代」強制はこどもの権利条約に違反している。不起立の私への処分は、国際人権自由権規約に違反。このことを判断をしてほしい”と、最高裁に対する公正判決署名を集めてきました。

 1月17日、最高裁へ紙署名1012筆、オンライン署名383筆を持って要請し、訴えてきました。もっと大きく訴える準備をしていた矢先、1月22日に棄却の通知が知らされました。

 私の場合、“憲法19条、思想・信条の自由に違反している”といろいろな観点から述べたことに対し、最高裁は単に「事実誤認」「法律違反」でしかなく理由にあたらず却下、とにべもありませんでした。

 顔が見える関係での紙署名は1500筆近くですが、オンライン署名は最終559筆。全く知らない人からどんどん届きました。私たちが訴えた“「君が代指導」、これはおかしい”という声は今までにないほど非常に広がっています。

 「君が代指導」=調教や子どもの権利条約を巡っては、教職員だけではなく、保護者や当事者の子どもたちにこそ問題の本質を伝え広げていきたいです。

 私の裁判自体は終わりましたが、これからもそうした思いでがんばっていきたいと思います。

(原告・元大阪市中学校教員・教職員なかまユニオン 松田幹雄)

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