2024年02月23日 1810号

【万博・カジノは中止 被災地支援に 400人超が大阪市役所を包囲】

 2月9日、大阪市会開会日に「大阪市会で万博・カジノ予算を勝手に決めるな」と市役所包囲ヒューマン・チェーンが400人超で取り組まれた。呼びかけは「夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会」「どないする大阪の未来ネット」など市民団体だ。各地からバナーなどを手に市民が続々と集う。

 「夢洲カジノを止める大阪府民の会」がオープンマイクによるアピール。松井前市長に提言書を出した久保元校長は「子どもたちの求めることに応える大阪市であってほしい」、全港湾大阪支部の小林さんは「能登の被災地の大変な状況の中、万博もカジノも行政がいったん立ち止まり考え直すべき」。Swing MASAさんのサックス演奏や漫才、替え歌も披露され、それぞれの思いに共感の輪が広がる。

 大阪市対策連絡会議が呼びかけた市役所をぐるりと一周する包囲パレードでは、「横山市長、聞こえてますか〜?」「万博中止」と庁舎内の横山市長や議員に届け、とコールがとどろく。

 いよいよヒューマン・チェーン。府民の会・山川事務局長の進行で市役所を取り囲む。「どないするネット」の馬場さんは「万博中止、被災地支援を!のネット署名が13万4千筆以上集まった」、2・24府民公聴会実行委の小山さんは「横山市長、IR推進局の皆さんも府民の声を聞きにきてください」。市対連や市民連合などもアピールし、友人とともに埼玉から駆けつけた女性は「万博・カジノは大阪だけの問題ではない。全国の問題だ」と訴えた。

 市役所を囲む手がつながり、「万博・カジノは中止!被災地支援に税金回そう!夢洲危険な埋め立て地!」と皆で声を上げた。

 万博・カジノにひた走る維新吉村知事・横山市長や市会に圧力をかけ、府民・市民の声をぶつけて手応えを得た行動だった。



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