2024年03月15日 1813号

【議会を変える/大阪府交野(かたの)市議松村ひろ子/小学校での30人学級 給食費無償化に前進】

 昨年9月の市議会選挙で市民派議員が4名へと増え、新しく「にじいろ対話の会」と「チームみんなの交野」の市民2会派が誕生しました。

 私はそれまでの1人無所属から、新人の安部敬子議員とともに「対話の会」会派を結成しました。そのおかげで、10月議会、12月議会ではこれまでの質問時間が2倍に延びました。10月議会で「介護難民をつくらない介護サービスの提供」「地域公共交通」「地域の施設整備」について、12月議会で「地区防災計画」「火葬場使用料金負担」「水質環境維持のためのPFAS(有機フッ素化合物)調査」について質問しました。

 毒性が強いPFAS汚染が全国で問題になり、国の暫定基準50ナノc/gを上回る地点が大阪府内に多いことが明らかになっています。市当局の答弁では「交野市内の水道水が27ナノc/g、地下水が31ナノc/gで国の暫定目標値内」と回答がありましたが、交野(かたの)市天野川と枚方(ひらかた)市淀川との合流地点では91ナノc/gとなっており、さらなる継続調査を求めました。

 3月議会は、2年前に誕生した山本市政の新しい議会構成での初めての予算審議となります。市長選挙での市民との確認事項が果たされるのか、その予算が成立するかどうかの議会です。市長は、強行された小中一貫校だけの優遇予算を節約し、後回しにしていた他の小中学校での机・イスの新調、体育館の空調設備、トイレ改修に予算を付けました。さらに、今年度から段階的に小学校での30人学級が導入され、小中学校の給食費が段階的に無償化されます。

 市民派議員が増えたとは言え、全議員中、市長与党は6名で前市長派が9名です。このままでは予算案が否決される可能性があります。しかしいったん否決されても、市長の「再議」=同じ予算案を2度提出すれば3分の2以上の反対がなければ市長案が通ります。昨年の市議会選挙で、市長与党が5議席から6議席に増えた結果、市長反対派が3分の2に満たなくなったのです。市長が変わり議会が変われば、市民の求める施策が可能になるのです。

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