2024年03月15日 1813号

【パレスチナ ウクライナ即時停戦を/軍拡・金権の岸田内閣を倒す/各地でMDS集会】

 3月2〜24日、全国13会場でMDS(民主主義的社会主義運動)集会が開かれ、全世界に広がるパレスチナ即時停戦の闘いと連帯し、市民の力で軍拡・金権腐敗の岸田内閣を打倒することを訴える(2面に基調報告要旨)。東京、大阪の4地域の集会を紹介する。

命奪う政治を変えよう/「おかしい」と表現できる場を/大阪市

 3月3日、大阪市集会が城東区内で開かれた。

 山川よしやすMDS書記長の基調講演は、パレスチナなど世界の反戦運動とともに政府の戦争・軍拡方針を転換させようと強調。大阪では能登半島地震の被害者を置き去りに液状化対策もない夢洲万博・カジノに税金を注ぎ込む、「政治のために命を奪わせない」と強く訴えた。質疑でも「大津市の介護保険料引き下げはどのように実現したのか」など活発な質問が出た。

 地域、運動団体のMDSメンバーが、まず、ジェノサイドの危機にあるガザ最南部ラファに手を出すなと、「3・9ガザ攻撃即時中止!パレスチナ連帯!ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)集会&デモ」へ参加を呼びかける。

 「万博に子どもを連れて行かないで」という地元小学校要請行動で「教頭先生からも困惑している現場の本音が聞けた」との報告や、自身の解雇撤回争議の支援と「3・24春闘デモへの参加を」となかまユニオンメンバーが発言。さらに、福島原発事故からまる13年の3・11メモリアルアクションで675回目を迎える関西電力本店前行動の呼びかけなど、MDSに加入し地域の闘いで社会を変えようとの訴えが続いた。

 グループ討議で、政治への「おかしい」という思いを表現する場をつくることが大切という参加者もいた。


声を上げていくことが大切!!/MDSが何でも言える空間つくる/東京南部

 3月3日にMDS東京南部地域集会を開催しました。

 1部基調講演に続く2部、参加者からの発言では、首都圏なかまユニオンの仲間から多くの意見が出ました。

 「20年以上非正規で働いている。有期雇用なので、いつ解雇されるかと不安がつきまとう。先々の見通しも持てず、安心して暮らしていけない」「IT人材が足りないというが、私の会社でも体調不良の人や仕事で精神的に追い込まれ退職していく人もいる」「障碍(しょうがい)者雇用で以前働いたが、上司はどういう障碍を持っているか、理解していなかった。パワハラされ、安全配慮もなく退職した。同じ悩みを抱えた人同士のつながりを作っていきたい」

 「養護教員をしている。教員不足がいわれるが私の学校もそうだ。体調が悪くても休めない教員が多い。そうした仲間がいた時、熱があるなら休んだほうがいいと言っている。『子どもたちは先生を待っているよ』と言う教員もいるが、これでは安心して休めない。身近なところから、システムを変えなければならない。声を上げていくことが大切」

 こうした発言に参加者からも共感が寄せられました。

 集会を通じて、孤立させられ物言えぬ職場が多い中、何でも言える空間をMDSが作っていかなければ、との決意を強く持ちました。

 (東京南部・茅根潤一)


市民の反応に変化感じる/山本市議と市政変えよう/北大阪

 3日、茨木市内でもMDS集会が開かれた。

 基調講演は、茨木市での第2回「夢洲(ゆめしま)IR・カジノ大阪府民公聴会」(2/24)の大きな成功に焦点を当てた。会場からは「国や府市などが参加を拒否する中での実施に疑問を抱いていた市民も、西谷文和さん(ジャーナリスト)の講演や府民10人による公述を聴いて『夢洲カジノの問題点がわかった』と感想を言ってくれた」とうれしい声も。

 MDS北大阪地区委員長は「公聴会に向け、市内を戸別訪問した時の対話では『万博もカジノも要らない』の声が多数。今こそ社会を変えるチャンスだ。確信を持って3月以降の連続する行動を」と提起した。

 高槻市でのガザ攻撃停止を呼びかける毎週定例の行動で若い人たちから反応が返ってくるとの報告は、参加者を元気づけた。

 山本よし子茨木市議は「野党共闘の行動の積み重ねの中で、市議会へ共同提案できるまでになった。また、改選を迎える市長選に維新の会が候補を立てられなくなったのも、市民の闘いの成果だ」とこの間の前進を報告。来年1月の茨木市議選に向けた決意が語られた。

ガザでの大量殺戮阻止へ/小芝市議の成果も確認/阪南

 大阪狭山市では3月2日、初めてMDS集会が開かれた。

 イスラエルによるガザでのジェノサイドに対する国際的抗議行動の映像上映をうけ、MDS阪南地区委員長が2月4日ZENKOデモでのガザ出身者アピールを紹介し、3万人を超える犠牲は一人ひとりの人生の抹殺であることを強調。3月9日のZENKOデモや、同15日のイスラエルに協力する軍需企業への要請行動参加を呼びかけた。

 小芝ひでとし大阪狭山市議は「市民の声を要求に変え、“休日診療所の再開”、“自衛官募集除外申請の期限撤廃”を実現した」と報告。万博・カジノに暴走する維新との闘いでは、第2回「府民公聴会」に続き大阪南部で予定されている第3回「府民公聴会」を通じて、“万博もカジノもいらない。震災被災地支援を”の声を大きくしていきたいと決意表明した。

 30年以上も大阪狭山市で市民運動に取り組んできた女性から「小芝さんたちが取り組まれている運動と、私たちの運動の重なるところで、これからも一緒にがんばっていきたい」と力強いエールが贈られた。
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