2024年03月15日 1813号

【3・11福島事故は国の責任=@風船パレードで100人がアピール 原発賠償京都訴訟第21回控訴審】

 事故から14回目の3・11を10日後に控えた3月1日、原発賠償京都訴訟第21回控訴審が大阪高裁で開かれた。

 恒例となった開廷前の高裁包囲行動。今回は風船パレードだ。12時30分、裁判所向かいの公園に風船を手に市民が集まる。「原発事故へ国の責任です!」「牧裁判長 勇気を持って判断を!」と印刷した風船は、原告と支援する会スタッフが一つずつ膨らませプラスチック棒にくくり付けた。

 アピール集会では宣伝行動で歌っている替え歌も披露。原告団共同代表・福島敦子さんの「苦しい思いを持ちながらの長い闘い。判決は、被害者だけでなくみんなのための未来を切り開くものに」とのアピールなど勝利への決意が続く。

 集会後、100人近くの参加者は風船を持って「権限不行使 違法です」「忖度判決 お断り」とコールし、替え歌を歌って裁判所の周りをパレードした。

 提訴から10年。法廷には最終盤の決意を示すように原告15人が出廷し、裁判官の真正面にずらりと並んだ。原告代理人は▽吉村良一立命館大学教授と下山憲治早稲田大学教授の判例評釈に基づく6・17最高裁判決の問題点▽「国内避難民の権利に関する国連特別報告者」の訪日調査報告書が指摘する権利侵害などについてプレゼンを行った。

 控訴審は次回期日5月22日で結審となる。報告集会で支援する会の奥森祥陽事務局長が「勝利判決を勝ち取るために結審日には何としても300人パレードを実現しよう」と訴えた。



放射能汚染水 ただちに海洋投棄やめろ

 3月4日、原発事故汚染水差し止め訴訟の第1回口頭弁論が開かれ、福島地裁前行動と報告集会には市民200人が集まった(福島市、詳報次号)。

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