2024年04月19日 1818号

【全国と繋がれin石垣島(下)/ミサイル配備の駐屯地へデモ/軍事化反対の闘い 若い人にも】

 3月23~24日、沖縄県石垣市で開催された「全国と繋がれin石垣島」。連帯参加した田中拓真ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)共同代表に、前号に続き、交流会や対自衛隊基地行動の報告を寄せてもらった。

 1日目の3月23日夜、石垣市内の川原公民館で交流会が行われた。

 東京、静岡、京都、大阪など全国各地で軍事化に反対するためスタンディング、写真展、上映会などが継続して行われている。

 参加者に共通する関心は、若い人にどのように反戦平和の運動に参加してもらうか、である。綺麗な自然が壊されることを写真や映像で訴えたらどうかなどの意見があがる。労働問題にも話は及ぶ。若い人は非正規職で雇用されている人も多く、日々の生活で精一杯であるため、基地反対を訴えると同時に、若者の仕事の問題も解決しないといけないとの意見が出る。

 また、自衛隊員の家族や工事の作業員などが島に入ってきて、家賃が高騰し、若い人が島に帰って来ることができない状況についての報告もあった。

韓国からも連帯訴え

 24日は「ミバエ根絶の碑」の前から陸上自衛隊石垣駐屯地前まで約1・5キロをデモ。これは、ミサイル基地石垣駐屯地への抗議の意思を示すとともに、重要土地規制法の「注視区域」が施設から1キロとなっており、参加者がその広さを体感するものでもある。

 デモ終了後は、石垣駐屯地前でスタンディングが行われた。宮古島の清水早子さんから「私たちが委縮することで、行使できる権利がどんどん削られる。主権者は私たちだ。ゲート前まで行き抗議の声をあげよう」と提起がある。参加者は「ミサイル基地反対」「アジアの人びとと連帯して闘うぞ」と抗議の声をあげた。

 今回、韓国からも参加があった。彼らは〝コンニョン(恐竜)〟という団体のメンバーで映像などをつくっている。

 昨年3月のミサイル搬入反対の闘いの際も石垣島に来ており、上原正光さんの畑で一緒に汗を流した。今回は、沖縄島の辺野古・うるま市、石垣島、宮古島を訪問している。キム・ソルヘさんは23日の交流会で「長く続くことが連帯である」と継続する国際連帯の大切さを発言した。

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 今回交流した琉球弧で闘う人びとが、5月25日~6月2日「今すぐ戦争とめよう!対話で平和を!2024ZENKOスピーキングツアー」で全国に連帯を呼びかける。島々を結び、国際連帯の力で平和をつくりあげよう。

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