2025年05月16日 1871号
【京都府精華町議選/神田たかひろさん当選/「ミサイル要りません!」訴え587票】
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5月11日投開票の京都府精華町議選で、弾薬庫14棟増設反対「ミサイル要りません」を訴え初挑戦した、ほうそのネット(京都・祝園〈ほうその〉ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク)副代表の神田たかひろさんが587票を獲得。定数18人中15位で当選を果たした。
午後10時半、選挙事務所となった神田さん宅に開票所から得票数が伝えられると、支援者が一斉に歓声。告示日に続き毎日放送の取材も入り、メディアも注目する小さな町の大きな選挙結果≠ニなった。
神田さんはまず「うれしいです」。「選挙は皆さんの支援がないとできていないです。何よりうれしいのは、基礎票のないゼロからの神田がミサイル反対で立候補し、その得票を防衛省は気にしており、票が少なかったら弾薬庫増設も精華町民は気にしていないと思われるが、今回500票を超える得票。これで住民説明会を開かないのはなぜなんだ、と世論を動かしたい」と続けた。
ほうそのネット共同代表の呉羽真弓さんは「この問題を広く町民の方にお伝えした良い機会になった。防衛省へのプレッシャーにも。神田さんの決意を町民が受け止めてくれ、選挙で神田さんがいろんな方と対話しながら広めてくれた。出てくれてありがとうございます。これからも一緒にミサイル配備はやめろと訴えていきたい」と当選の意義を元気いっぱいに語った。
呉羽さんが「ミサイルよりも花束を!」。神田さんが手作りくす玉を割り、町民にミサイル反対の訴えが届いた喜びを分かち合った。
対話もSNSも全力
選挙を支えた「チーム神田たかひろ」メンバーも喜び一杯。立候補準備時から神田さんと共に動いてきたほうそのネット精華の会代表・油谷京子さんら町民選対メンバーに笑顔があふれ、「今日がゴールではない、明日からまた始まる」と思いを強める。また、ZENKO京都の佐藤和利さんも「ZENKOチームも選挙前のニュース配布や街頭署名行動などで対話を広げ、ミサイル弾薬庫焦点化に奮闘。SNS・YouTube配信を重視した結果、投稿動画の視聴数は2万回を超え、中学生まで『YouTubeおじさん』と声をかけてくる反響でした。選挙中も電話かけ、スポット応援―それが本当に報われました」と語る。
ほうそのネット会員のつぼい久行議員(日本共産党)も再選をはたした。ほうそのネットは6月15日、講演会と結成1周年総会(14時〜精華町役場交流ホール)を予定する。「ほうそのネットの新人候補がミサイル反対を訴えて通ったと広げたい」と言う神田さん。早速翌12日朝、「ミサイル×」のたすきで駅頭に立った。

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