2025年06月13日 1874号

【ガザ200万人の封鎖解除にむけ圧力を 欧州、米国、カナダの労働組合・団体へのアピール/2025年5月25日 UWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)書記長サミール・アディル】

 中東14か国、33の労働組合・団体が参加するUWFPPは、本日、世界的な労働運動の一環として、労働者市民の階級的・人間的良心に訴える。

 現代における最も凶悪な人道犯罪の一つである、ガザ地区200万人以上の人びとに対する組織的かつ壊滅的な包囲を目の当たりにしている。

 この封鎖は、占領国家イスラエルが米国からの直接的な支援とあなた方の政府の恥ずべき沈黙のもとに強行したものであり、集団懲罰の域を超えている。それは、じわじわと絶滅に向かわせる手段となっている。人びとは飢えと渇きに直面し、医療と公共サービスの完全な崩壊に直面している。子どもたちは飢えで死んでいく。負傷者は医薬品の不足で命を落としている。労働者は最も基本的な生活必需品を奪われている。

 私たちは各国政府に対して声を上げるよう呼びかける。政治的にも、労働組合としても、メディアによる圧力などあらゆる形態を駆使して、次のことを行うよう求める:

1.ただちにガザ封鎖を解き、食料、水、医薬品の搬入を可能にするため、ガザ横断路を開放すること。

2.民間人に対する占領国家イスラエルのファシスト政策を犯罪として非難すること。

3.ガザに残された生活に対するイスラエルのファシスト的軍事作戦を停止させること。

4.ガザの労働者・労働団体が上げる声を国際的な場で拡大し、実践的に連帯すること。

5.罪のない人びとの虐殺に使用されるイスラエルへの武器輸出・軍事援助を停止するよう働きかけること。

 私たちは、あなた方の階級的・人間的良心に訴えかける。労働者の連帯に国境はないことを思い起こしてほしい。私たちは皆、搾取、戦争、抑圧に反対する同じ塹壕の中で団結している。声を上げよう。圧力をかけよう。何百万人もの命を救おう。

 連帯と敬意をこめて
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