2025年06月13日 1874号

【夢洲キケン!カジノ・万博いらん ひらかたのつどい/大阪府枚方市】

 5月24日、枚方(ひらかた)市内で「夢洲(ゆめしま)キケン!カジノ・万博いらん ひらかたのつどい」を開催した。

 司法書士の新川眞一さん(大阪府ギャンブル等依存症対策推進会議委員)が“あなたも狙われている オンラインギャンブル被害の拡大と深刻な実態”を講演。

 オンラインギャンブルの恐ろしさは、▽“いつでも、どこでも、好きな時に、好きなやり方で”賭けられる▽すべてをデータ化する事業者は複数のギャンブルに次々と誘導▽スポーツ観戦中にスマホゲーム感覚のまま賭博が入り込む▽クレジットカードやデジタル通貨使用で知らぬ間に借金が膨れ上がる―と巧みに人間操作されるのが実態。

 カジノ市場はオンラインへと場が移っている。公営ギャンブルはネット銀行と繋がり、なし崩し的にオンライン購入を拡大。売り上げを伸ばして、ギャンブル被害は急速に拡大している。

 日本で進められているIR(カジノ)は、オンラインギャンブルの解禁につながる危険性がある。夢洲にIRを作らせないことが極めて大切。新川さんは「環境・文化を守る運動など、子ども・若者・親が一緒になって、ギャンブル被害のない社会をめざす世論にしていきましょう」と呼びかけた。

 山川よしやすさん(夢洲カジノを止める大阪府民の会・事務局長)は、万博賛美報道の裏で安全対策軽視の実態が続いていることを、万博会場での調査を踏まえて報告した。

 5月に再びメタンガスが発生して消防車が出動し、172台のガス検知器が全店舗に配布される異常事態。シャトルバスや団体バスの駐車場では、アンモニアが何度も致死濃度を超えて検出されている。子どもたちを学校遠足で、そんな場所へ連れて行く問題で、「夢洲カジノを止める大阪府民の会」は、学校への働きかけや要請行動を続けている。

 山川さんは「万博は始まっているが、危険な状態は続いている。命の問題だ。住民の意思を尊重する行政に変えられるかどうかが問われている」と強調した。

 参加者の「オンラインカジノが当たり前の社会にはしたくない」との感想に応え、行動を続けていきたい。

(夢洲カジノを止めるひらかたの会・高松昌子)



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