2025年07月04日 1877号

【カジノ・ 万博今すぐヤメロ/住民が求める政治へ/大阪府民の会総会に140人】

 6月22日、大阪市内で「夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会」が総会&講演会を行い140人が参加した。

 桜田照雄さん(阪南大学経営学部教授)が「『期待の政治』に対抗する『熟議の自治』」と題して講演した。橋下徹元大阪府知事から始まった大阪維新府・市政の伸長は▽「変化=前進」という認識を与え「期待感=投票動機」に直結▽だから「万博は絶対に成功させねばならない」=詭弁・虚偽の発生根拠―と指摘。雰囲気としての期待感を流す報道機関に頼らず、真実に基づいた「熟議の自治」で対峙することを強調した。

 総会では、山川よしやすさん(「府民の会」事務局長)が、▽「万博子ども招待事業」に反対する運動▽自治体、万博協会に対する要請・請願・質問・抗議行動▽カジノ・万博反対を求める声を可視化する運動▽大阪IR・カジノ土地改良事業差し止め訴訟―などに取り組んできたことを報告。当面の方針として、特にカジノ・万博の本質を暴き、中止を求める大阪府民運動を地域から進めていくことを呼びかけた。

 会場からは「住民投票に代わる新たな府民運動に取り組みたい」「地域からの取り組みで、必ずカジノを止めていこう」など積極的な意見が続く。「カジノの問題を通して社会の矛盾に気づけた。これからも『府民の会』でがんばっていきたい」と元気な発言を受け、運動を広げていくことが参加者全体で確認された。

 総会後は、各地域で活用している色とりどりの横断幕やバナーを掲げてパレード。市内に「カジノはいらない」「危険な万博、今すぐヤメロ」の声を響かせた。

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