2025年08月29日 1884号

【ZENKO フィリピンAKAY分科会/子ども、青年たちと海を越えた平和の取り組みへ】

 7月27日、AKAY(アカイ フィリピンAKAYプロジェクトをともに創る会)が呼びかけた分科会のテーマは「戦争ではなく子どもたちに教育・栄養を保障できる地域を!フィリピン民衆とともに」。フィリピンのアバカダ(マニラ貧困地域の就学前教育施設)とオンラインで結び、相模原会場の5名の青年など28名が参加し、KOZEN(子ども全国交歓会)OGの大学生Yさんの「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」で学んだこと≠フ報告を軸に交流しました。

 Yさんは、▽日本政府の戦争被害「受忍論」=市民の犠牲をいとわない政策が続き、それらに被団協(日本原水爆被害団体協議会)が長年にわたり地道に運動を展開▽1987年の「折り鶴人間の輪」の大行動などで戦争を経験していない世代まで輪が広がったことを、当時の参加者の感想「被爆者援護法制定運動は私のように戦争を知らない者にとってこそ必要な運動」「29歳の私には二人の娘がいる。同じ思いを感じ考えてくれる大人になってくれたら」などを引用し紹介。「“80年前に終わった話”でなく、今を生きる自分たちにも大いに関係あることと実感した。世界からずっとなくならない戦争のことをもっと真剣に自分事としてうけとめてほしい」と結びました。

 この報告に対して、アバカダのスタッフが「子どもたちに伝えたい。この学びがガザやウクライナの戦争を止めていく力になる」と応じ、同主宰者ポールさんは「平和コンサートなどで、広島・長崎やジュゴンの写真展をしたい」と提案。また、関東KOZENの若者から「KOZENなどで体験した平和の学びは貴重。今戦争が広がる中で危険だと伝えていきたい」「戦後史史料のことは知らなかった。伝えることが必要だ。今後どう展開するのか聞きたい」との感想や質問が出、Yさんは「知らない人、子どもたちに知らせたい。プロジェクトで学校で使える史料を検討中。学園祭でも発表予定」と答えました。

 日比で平和絵本の交流もできました。絵本『8月6日のこと』の読み聞かせに取り組んだ関東KOZENのTさんが「戦争と平和について考えさせられる絵本の読み聞かせで子どもたちが何かしら感じてくれれば」と言うと、スタッフの先生からも「アバカダでもこの絵本を読み聞かせたい」と共感が寄せられました。

 子ども、青年たちとともに海を越えた平和の取り組みを広げたい、と意欲の湧く分科会となりました。

(AKAY・古武家育子)

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