2025年08月29日 1884号

【生きたくても生きられなかった いのちの写真パネル展/東京・日野市】

 東京・日野市で8月10日、「アジア・太平洋戦争 戦没者遺骨収集の写真パネル展」が「ワッピー(World Peace)の会」主催で開催された。

 静岡県に住む鈴木基之さん(88歳)が、フィリピン、ソロモン諸島、マリアナ諸島のサイパン、グアムなどで遺骨収集に携わった戦没者遺族を訪ねて集めた写真パネルを展示。2001年から全国各地で開かれ、今回で81回目だ。

 その展示会への思いを描いたドキュメンタリー映画『時の伝え人』の上映会も午前、午後と2回行われ、のべ100人以上が訪れた。

 映画を見て「戦死したオヤジのことで泣いたことはなかったが、今日初めて泣けた」と感想があった。

 交流会で鈴木さんは「まだ遺骨は百万以上残っている。そのことが知られていない。パネル展の会場に来て初めて見た、知ったという人がほとんど」と虚しさを覚えることもあるそうだ。一方で、映画監督は40代、交流会の司会は20代。若い人たちが関わったことには「こんなうれしいことはない」と語った。

 鈴木さんの父親はマリアナ諸島で戦死。「オヤジたちの声を届けたい、知らせたい」が鈴木さんの原動力だ。

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