2025年11月28日 1897号
【みるよむ(751)/2025年11月8日配信/私たちの時代は「今」―ニューヨーク市長選に勝利したマムダニの選挙キャンペーン】
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11月4日、ニューヨーク市長選挙でDSA(アメリカ民主主義的社会主義者)のゾーラン・マムダニが当選した。その選挙キャンペーンの映像を紹介する。
最初の映像は、選挙直前10月のマムダニ選挙集会である。「労働者は尊厳ある生活を送る権利がある」と主張し、早くて便利な無料公共バスや、不当に高い家賃の凍結、無料の保育所など、民主主義的社会主義へとつながる政策を訴える。
2つ目の映像は、2024年トランプが2回目の大統領に当選した直後の街頭市民インタビューだ。
民主党が圧倒的に強いニューヨークで多くの民主党支持者が共和党のトランプに投票先を変えた。マムダニがその理由を聞くと、市民は、民主党がガザでの虐殺を容認しウクライナ戦争を長引かせてきたこと、ガソリン・食料―すべてが高いことに怒りをぶつける。トランプなら不満を解決すると幻想を持たされたのだ。
マムダニは「もし『家賃凍結』『バスの無料化』『保育の無償化』を訴える候補がいたら、支持しますか?」と切り込む。市民は「もちろんです。喜んで投票します」「あなたに投票します」と即答する。こうして市民の怒りと要求に応える選挙戦を展開したのだ。
戸別訪問で予備選大逆転
3つ目は、6月、市長選に向けた民主党予備選挙の闘いを振り返る。
マムダニは「政府の仕事とは人びとの生活を本当に良くすること」と訴え、5万人のボランティアと戸別訪問を展開した。当初、マムダニの支持率はわずか1%。市民に直接働きかけることで逆転したのだ。この予備選で「大番狂わせ」が実現した。マムダニが勝った。そして11月4日、本選挙でも100万票以上を獲得して勝利したのだ。
マムダニは生活要求とともに政権のガザ虐殺加担に強く反対している。日本からも戦争に反対し生活を守る闘いを進め連帯しよう。
(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)
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