2025年11月28日 1897号

【米軍基地いらんちゃフェスタ2025in丹後に450人/地元から出撃基地ノー】

 雨降る11月9日、京都府京丹後市で「米軍基地いらんちゃフェスタ」が開催されました。「いらんちゃ」は丹後弁で「いらないよ」的な意味です。

 スローガン「京都を出撃基地にするな!」は、米軍と自衛隊の一体化が進み、東アジアの有事には米軍の指揮下で自衛隊が先制攻撃に出撃する体制が作られつつあるという危機感からです。京都府下4地域からの報告(リレートーク)を紹介します。

 京都・祝園(ほうその)ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワークとして「弾薬庫造成工事が8月に強行されたが、軍事費倍増は国民生活破壊のうえに成り立っている。おかしいという世論で弾薬庫建設を止めることができる」と訴えました。

 憲法・平和舞鶴ネットは、巡航ミサイル・トマホークが搭載されようとしている2隻のイージス艦について報告。このトマホークが祝園弾薬庫にも保管されようとしているのです。

 福知山平和委員会からは、京丹後の米軍が福知山で行う機関銃実弾射撃訓練の実態を爆音の入った映像と共に生々しく報告されました。

 関西で唯一の米軍Xバンドレーダー基地が存在する京丹後からは、米軍基地建設を憂う宇川有志の会の永井友昭さんの報告です。永井さんは2014年の基地開設以来ほぼ毎日欠かさず基地監視を行ってきました。最近の問題点として、7月、事前連絡が一切ない中で日米合同訓練が実施されたことを発見。近畿中部防衛局も知らされておらず、文民統制も無視した問題点を指摘し、「日本は戦争しない、米軍基地はいらないという私たちの思いを全国に発信して高市政権の進める軍拡にノーを突きつけよう!」と訴えられました。

 祝園と舞鶴、京丹後、福知山をむすんだ視点で、地元でがんばる決意を新たにしました。

(京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク 神田高宏)

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