2025年12月05日 1898号
【写真展・上映会・議会請願など 各地でパレスチナ連帯】
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写真展〜パレスチナに平和を/「ガザ地区での虐殺を止めたい」/大阪・茨木市
11月22日、茨木市内で初めて「写真展〜パレスチナに平和を」を行い、100人の市民が鑑賞した。主催は、放射能から子どもを守る会・茨木と憲法いかそう茨城市民の会。
2009年にパレスチナ西岸地区に入った桐生一章さんの写真が、2023年10月以前の現地の状況を伝える。2024年4月にイスラエル軍に自宅兼アトリエを破壊された、ガザ南部の画家ラーエド・イーサーさんが、難民キャンプで見た避難民の姿を、コーヒーやハイビスカス茶、灰などで医療物資の袋や段ボールに描いた絵画が続く。
11月緊急来日した、PWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)のモハマド・アローシュさんの講演と詩が、現地からの声を文字どおり伝える。参加者の多くが、ここで足を止めて、見入っている。
対話コーナーでは「パレスチナの人は将来をどうしようと思っているのか?」との質問に、スタッフが「アローシュさんは、大学卒業までの教育を支援し、自力で再建できる将来を構想している」と説明。停戦を喜び、ガザに帰還する住民の行列の写真を示して「ガザの人は復興を諦めない」と紹介していた。

パレスチナ国家承認意見書へ 市民7人で議会請願/滋賀・大津市
11月21日、「ガザ地区における人道危機を踏まえ、パレスチナの国家承認を求める意見書の提出を求める請願」を市民7人の連名で大津市議会議長あてに提出しました。
採択をめざし、次の2点を請願趣旨に記しました。
ひとつには、停戦は行われましたが、イスラエル軍の爆撃は断続的に再開されるなど予断を許さない状況であること、そして、ガザの住宅のうち9割が破壊、学校や病院等多くの施設が被害を受け、いまだに食糧不足、衛生や医療環境の悪化など人道状況は危機的な状態にあることです。
ふたつめは、二国家解決の実現が紛争解決の唯一の道とし世界各国にパレスチナの国家承認が呼びかけられた「ニューヨーク宣言」をめぐって。この宣言は9月12日、国連総会で賛成多数で採択されました。日本政府として宣言起草の作業部会にも参加し、二国家解決を支持してきたことです。
請願に関わる審議は12月11日、総務常任委員会で行われます。委員会審議の日、私は請願者の一人として意見陳述する予定です。請願採択をめざして陳述したいと思います。
(ZENKO滋賀 岩崎晴彦)

大学前の宣伝に好反応/12・13『ノー・アザー・ランド』上映会へ/東京・足立区
「あだち上映実行委員会」は12月13日、足立区梅田エル・ソフィアで、ヨルダン川西岸のパレスチナ青年らを追ったドキュメンタリー『ノー・アザー・ランド』上映会を実施する。
上映会の宣伝と共に写真展でガザの惨状を伝え、パレスチナの恒久平和を訴えた。また、若い人にぜひ映画を見てもらいたいと、今回から大学学園祭や大学登下校時の宣伝を行った。
大学前は、駅頭と違い学生のチラシの受け取りはすこぶる良く、「用意したチラシが足りなくなるかも」と、心配するほどだった。
ある学生と話ができ、「ぜひ学内で宣伝を」と呼びかけると「検討します」の返事。別の大学の学園祭では、大学入り口付近に自衛隊が陣取り、装甲車をバックに写真撮影会が実施されていた。チラシを受け取った一人は、それを見て「頭に来て入らなかった」と、平和についてひとしきり話になった。中学生2人は「学校のすぐそばだ、行こうよ」と2人で上映会参加を確認した。
会場近くの宣伝には妨害もあったがそのまま継続。
車椅子の人が「なんで人殺しなどという、馬鹿なことを続けるのだろう」と反応。話はバリアフリーに関してまで広がり、「障害者と健常者が一緒に暮らせることを目指す集いも計画している。その際はぜひ参加を」と多いに盛り上がった。(東京・あだち上映実行委員会 石島孝) |
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