2025年12月05日 1898号
【高市首相は「台湾有事」発言を撤回せよ/日米同盟強化による軍拡を許すな/11・19総がかり行動】
|
「高市首相による『台湾有事』発言を絶対に許さず、撤回をかちとりましょう」。11月19日の総がかり国会議員会館前行動は、司会を務める菱山南帆子さんの力強い言葉で始まった。
総がかり行動初参加の藤原規眞(のりまさ)衆院議員(愛知10区)は「立憲民主党に所属しているからあえて言うが、違憲のものは10年たっても違憲。一番肝心のときに原点を忘れちゃだめだ。きな臭い高市政権と真っ向勝負し、今こそ市民と野党の共闘を」とあいさつ。
参院会派「沖縄の風」の高良沙哉(さちか)議員は「総理大臣の発言で、軍拡の最前線にあって台湾と国境を接する沖縄が最も危険な状況におかれる。非核三原則が見直されれば、基地が集中する沖縄に米軍の核が持ち込まれる」と危機感を示した。
市民のリレートークで名古屋学院大学の飯島滋明さん(憲法学)は「高市発言を擁護する人たちに言いたい。日本が攻撃されてもいないのに先に攻撃する―これが存立危機事態だ。同じことを言われたら黙っているのか」と問う。
「トマホークアクション2025」の岸牧子さんはトマホークの実物大の横断幕を掲げ、「射程1600`、先制攻撃のためのミサイルだ。海上自衛隊基地への配備に反対する署名3万999筆を横須賀市議会に提出した」と報告した。

11・25高市発言緊急抗議
「憲法9条を壊すな!実行委員会」などが呼びかけた11月25日の首相官邸前緊急行動には500人が結集した。弁護士の内田雅敏さんは「いま中台両岸の民衆が望んでいるのは現状の維持。日中の軍拡派は互いに不信感を投げかけ合う敵対的相互依存関係にある。日中両国人民は決して戦争を望んでいないと訴えていこう」とスピーチ。参加者は「戦争反対」「高市発言今すぐ撤回」「島じまを戦場にするな」「長射程ミサイル配備をやめろ」「戦争あおる首相はいらない」「退陣!退陣!高市政権」とコールを繰り返した。

高市発言撤回へ官邸前1700人
高市首相の台湾有事を巡る「存立危機事態」発言の撤回を求めて11月21日、「WE WANT OUR FUTURE」が呼びかけた緊急抗議行動が行われた。首相官邸前に1700人が集結し、若者がマイクを握り「戦争あおるな」「平和守れ」とコール。
 |
|