2025年12月12日 1899号
【スピーキングツアー/ブリン・ダンさん メッセージ/DSA=米民主主義的社会主義者/国際委員会 ニューヨーク支部/帝国主義支配とともに闘う】
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パレスチナの正義のための闘いを前進させ、日本におけるBDS運動を継続して成長させているZENKOの活動に感謝する。
私が最初にパレスチナについて言及するのは、危機が深まる今、国際連帯がこれまで以上に重要だからだ。ガザでの停戦発表にもかかわらず、イスラエル軍は休むことなく殺害を続けており、またヨルダン川西岸では、オリーブ収穫を妨害し、広大な土地を併合する目的で、恒常的なテロ的暴力を極度に激化させている。
ガザを凍える雨が打ちつける中で、人々の苦しみは想像を絶する規模に拡大している。パレスチナ解放運動での共同の取り組みは最重要だ。日本のBDS運動が今年だけで大きく成長したことは、私たち自身のBDSキャンペーンにとっても大きな励みとなっている。
パレスチナでの暴力激化は、西側帝国主義諸国にとって別の意味も持っている。それは、米国の覇権を脅かす者に対し、彼らがどれほど苛烈な報復をも辞さないかという、グローバル・サウスへの警告でもある。もし米国が、自らの利益に反しようともジェノサイドを行う同盟国を支持し武装させるのであれば、自国の利益が直接脅かされていると感じたときには一体どこまで行くのだろうか。
台湾をめぐり中国との戦争を示唆する高市早苗首相の発言は、単なるポーズではなく、中国と日本の戦争を日本列島にもたらす現実的可能性として、深刻に受け止められるべきだ。米日中戦争がもたらす潜在的被害はあまりに大きく、しかも関係当事者すべてが威嚇姿勢を強めている現在、戦争に反対して米日の市民が手を取り合う共同の努力は、これまで以上に重要だ。
マムダニ勝利は誇り
米国で反帝国主義の大義を前進させる一つの側面として、反帝国主義的な候補者を当選させることがある。
我が支部が、ニューヨーク市の新市長となるゾーラン・マムダニの当選を実現したことを誇りに思う。彼は市のDSA反戦ワーキンググループと協力し「Not
On Our Dime(私たちの寄付金を使わせない)」法案を提案し、推進した。この法案は、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地活動を支援する非営利団体を対象とし、国際法違反を助長する彼らの非営利法人資格の剥奪を目的としている。
多くのDSAの同志たちは、彼を、米国内の解放の闘いが海外における帝国主義・植民地主義への闘いと不可分であることを理解している最も力強い公選職者の一人と考えてきた。
私たちは、長らく置き去りにされてきた住民層とつながり幅広い連合体を形成し、市の政治地図を「少数の利益」でなく「多数の利益」優先する人々の姿を反映するものへと作り変えた。
私たちは、ゾーランの歴史的キャンペーンで得た経験を、ZENKOの同志である皆さんと共有できることをうれしく思う。私たちは、帝国主義的支配のシステムに代わるものを構築しながら、皆さんと共に闘い続ける。永遠の連帯を。
(4・5面に関連記事)
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