2026年01月16日 1903号

【おおたたすけあいひろば/110人参加に生活苦の広がり実感/食べるに事欠く社会を変えなければ】

 17回目となる「おおたたすけあいひろば」を年の瀬12月27日に開催しました。足かけ4年にわたる取り組みはすっかり定着し、今回は110名を超える参加者がありました。

 大田区の一角でこれだけの利用があるのは、世相の反映と言うほかありませんが、生活苦が広がっていることをあらためて実感させられました。

 社会福祉協議会やフードバンクからお米や食料品の提供があり、地域の方からも様々な寄付があって今回も何とか実施できましたが、運営していく上での資金難は頭の痛いところで、もっと公的な補助が必要との思いを強くしています。

 今回も十数名のスタッフが参加してくれました。9時から町会会館前の公園で整理券を配り、10時の配布開始までの時間を会館内で待ってもらう形になったのも、町会の理解が得られた結果で、地域にも徐々に認知される取り組みになってきたと感じます。

 スタッフの中には自身も生活保護を受けている方がいます。「医者から働けないと言われているが、生活保護だからだといって毎日家にいるだけの生活は耐えられない」「この取り組みにかかわるようになってすごくやりがいがある」と意欲を持って参加してくれています。また、毎日の生活の中で、「週7千円」で暮らしていかなければならない買い物の苦労なども語られます。

 昨年区議会に「生活保護に関する最高裁判決の履行を政府に求める」陳情を出しましたが、不採択とされました。

 いくら切りつめても食べるに事欠く現在の制度を変えていかない限り、我々の生活を良くすることはできません。昨年末、こども食堂の件数が全国で1万2600か所になったとの報道に、愕然(がくぜん)たる思いです。

 新年を迎え、フードパントリーのような「共助」の取り組みがなくてもすむ社会を実現させなければ、と強く感じます。加えて、今回フードバンクから提供された食料品の中に、政府備蓄米がたくさんありました。米価高騰をどうするのか、食の中核であるこの問題にも目を向けていきたいと思っています。

(おおたたすけあいひろば代表 佐々木透)

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