2026年01月16日 1903号

【議会を変える/大阪狭山市議 小芝ひでとし/パレスチナ国家承認を求める意見書を全会一致採択】

 大阪狭山市議会は12月23日、市民からの請願に基づき、「ガザの完全停戦と人道支援およびパレスチナ国家の承認を求める意見書」を全会一致で採択した。

 それに先立つ16日、建設厚生常任委員会において、市民が提出した「『ガザの完全停戦と人道支援およびパレスチナ国家の承認を求める意見書』の採択を求める請願」についての審議が行われた。冒頭は、請願者のFさんの意見陳述。

 「私がこの請願書を出そうと思ったきっかけは、ガザからの報告を受けたからでございます」「皆さん、想像してみてください。上下水道が破壊され、ごみの山と化した町。感染症の蔓延。誰にまず被害がくるのでしょうか。子どもです。栄養失調で亡くなる子どもたちもたくさんいます。子どもの腕は、もう大人の指2本分しかないのです…」

 気持ちのこもった陳述に委員全員、頷(うなず)きながら耳を傾けていた。当然、採択されるものと思われたが、「趣旨採択」を主張する委員もいた。請願の趣旨は認めるものの、提出する意見書案の中の「一刻も早くパレスチナの国家承認を行うよう強く求めます」の「一刻も早く」の一言にこだわりがあったようだ。

 委員の数は6名。採決では、請願に賛成が私を含め3名、趣旨採択が3名と同数。委員長採決で趣旨採択となった。

 そして、23日の本会議を迎えた。私は、この請願への賛成討論に立ったが、採決は賛成6名、趣旨採択7名で、やはり趣旨採択となった。しかし、一部表現が修正された「ガザの完全停戦と人道支援およびパレスチナ国家の承認を求める意見書案」については全会一致での採択となった(請願と意見書案の採決は分けて行われた)。

 意見書は、不十分な点もあるとはいえ、「完全停戦を早期に実現させ、パレスチナの人々による復興国づくりを進めるには、世界によるパレスチナ国家承認は不可欠である」「よって…ガザ地区における完全停戦と人道支援のための積極的な外交努力を行うこと、あわせて『二国家解決』を支持する日本の立場を明確にするためにも、パレスチナを国家として承認することを強く求める」と明記されたものであり、議会として全会一致で採択されたことには大きな意義があると言える。

 この意見書提出が、さらに近隣の自治体にも広がる一歩になればと期待している。
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